会員インタビュー［有限会社鳳凰機械工業代表取締役社長　横手久典］

INTERVIEW会員インタビュー

徳島県倫理法人会副会長・法人レクチャラー
有限会社鳳凰機械工業代表取締役社長横手久典

強い会社をつくるために: 世界的な金融危機を引き起こしたリーマンショックの影響で、当社の売り上げが半分に落ち込んだ時期がありました。しかし、親会社は同じ状況で過去最高の売り上げを残していたのです。この時に初めて「強い会社をつくらなければならない」と決意を固めました。当時、阿南市倫理法人会の会長が〝職場の教養〟という冊子を会社に持ってきてくださっていたのですが、まず試しに朝礼のやり方を取り入れてみることにしました。思った以上に社員が前向きに取り組んでくれ、少しずつ会社がまとまっていくのを感じた私は、倫理法人会に正式に入会させていただくことにしたのです。
ワンマン経営からの変革: 入会後にカルチャーショックを受けたのが、単会ごとに毎週1回開催されるモーニングセミナーです。早朝に経営者が集まり、前向きに勉強会をしている姿に感動した私は、次第に活動にのめり込むようになっていきました。当時は県内に6つの単会があったのですが、毎日のようにそれぞれのモーニングセミナーに参加していたほどです。そこでいろんな方の話を聞くうちに〝何があってもそこから逃げない〟という覚悟を養うことができました。また「社員も会社のことを考えてくれている」と思うようになり、それまでのワンマン経営から、少しずつ社員の意見も尊重できるようになっていったのです。
成長を続ける社員たちに感謝: 倫理法人会に入って約10年。社員の仕事に対する意識も大きく変わってきたと感じます。毎朝の朝礼では、経営理念の確認をはじめ、各部署の報告や安全唱和なども行うようになり、同じ方向を向いて進めるようになりました。特に大きく変わったのが、それまで年に1度は起こっていた作業中の怪我が、ほとんどなくなったことです。これも、倫理法人会で出会った方々のやり方を取り入れた結果と言えます。当時の私のように、経営者は何らかの迷いを持っている方が多いと思います。そんな人にこそ当会に入会していただき、異業種の方々との交流を通じて少しでも迷いを消していただければと思います。